建築物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 常温において鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ等しい。
- コンクリートの引張強度は、圧縮強度より大きい。
- 木材の強度は、含水率が大きい状態のほうが小さくなる。
- 集成材は、単板などを積層したもので、大規模な木造建築物に使用される。
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適当。常温において、鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率(線膨張係数)はほぼ等しい。温度変化があっても両者が同じように伸縮するため、内部に大きな応力が生じず一体として挙動することができる。この性質は、アルカリ性のコンクリートが鉄筋の錆を防ぐことと並んで、鉄筋コンクリート造が成立する重要な理由である。適当な記述である。
最も不適当。コンクリートは圧縮力に強く引張力に弱い材料であり、その引張強度は圧縮強度のおおむね10分の1程度にすぎない。だからこそ、引張力を負担させるために引張りに強い鉄筋を組み合わせて鉄筋コンクリート造とするのである。引張強度が圧縮強度より大きいとする本肢は最も不適当であり、本問の正解である。
適当。木材は含水率が高いほど強度が小さくなり、繊維飽和点(含水率およそ30%)以下では乾燥が進むにつれて強度が増大する。したがって、構造材として用いる木材は十分に乾燥させたものを使用する必要がある。適当な記述である。
適当。集成材は、ひき板(ラミナ)や小角材などを繊維方向をそろえて接着剤で積層接着した木質材料である。節などの欠点が分散されるため品質が安定し、大きな断面や湾曲した形状の部材を作ることができることから、体育館やドームなど大規模な木造建築物の構造材として使用される。適当な記述である。
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