報酬は「捨てない」で「取りにいく」分野
宅建業法の「報酬の制限」は、調べたかぎりほぼ毎年出題されています。しかも覚えることは速算式・消費税・代理は2倍・賃貸の1か月枠と、範囲が狭い。型を一度つくれば安定して取れる、数少ない分野です。
計算問題を苦手にして丸ごと捨てる人がいますが、それは1点を毎年捨てるのと同じことです。この特集では、解説 → 計算ツール → 過去問の順で、無理なく得点源にする道筋を用意しました。
おすすめの進め方
- ルールを1回だけ通して読む:速算式、税抜への直し方、代理は2倍、賃貸の1か月枠、そして令和6年7月改正の空家特例。報酬の解説ページにまとめてあります。
- 自分の数字で計算してみる:仲介手数料の計算ツールに金額を入れると、計算の過程まで表示されます。手順が体に入ります。
- 過去問を古い年度から通す:下の一覧から。同じ論点が形を変えて繰り返されているのがわかります。
- ランダム出題で仕上げる:報酬の計算ドリルで、数字が変わっても解けるか確認します。
令和6年7月改正に注意
低廉な空家等の特例は、対象が代金400万円以下 → 800万円以下に、上限が18万円 → 30万円+税(33万円)に変わりました。受領できる相手も売主のみ → 売主・買主どちらからもに拡大しています。あわせて長期の空家等の貸借の特例が新設されました。こちらは貸主・借主の双方から受ける合計が借賃2か月分+税までで、通常を超えて増額できるのは貸主から受ける分です。借主からは通常どおり(居住用建物で事前の承諾が無ければ0.5か月分+税、承諾があるとき・居住用以外は1か月分+税)となります。
令和8年度試験の法令基準日は令和8年4月1日なので、改正後の数字で解くことになります。改正前に出題された問題は、当時の数字のまま覚えないよう注意してください。
報酬の過去問 全22問
「計算」は金額を求める問題、「判断」は受領の可否や手続を問う問題です(分類の目安)。年度をクリックすると、問題文・正解・肢ごとの解説が読めます。
| 年度・問番号 | 西暦 | 種別 | 出題形式 |
|---|---|---|---|
| 令和7年 問26 | 2025年 | 判断 | 誤っているものを全て掲げたもの |
| 令和6年 問28 | 2024年 | 判断 | 違反しないものの組合せはどれか |
| 令和5年 問34 | 2023年 | 判断 | 違反するものはいくつあるか |
| 令和4年 問27 | 2022年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 令和3年(12月) 問31 | 2021年 | 判断 | 誤っているものはいくつあるか |
| 令和3年(10月) 問44 | 2021年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 令和2年(12月) 問34 | 2020年 | 判断 | 誤っているものはどれか |
| 令和2年(10月) 問30 | 2020年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 令和元年 問32 | 2019年 | 計算 | 誤っているものはどれか |
| 平成30年 問30 | 2018年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 平成30年 問31 | 2018年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 平成29年 問26 | 2017年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 平成28年 問33 | 2016年 | 判断 | 誤っているものはいくつあるか |
| 平成27年 問33 | 2015年 | 判断 | 組合せ(違反するものはどれか) |
| 平成26年 問37 | 2014年 | 判断 | 正しいものはいくつあるか |
| 平成25年 問37 | 2013年 | 判断 | 違反しないものはいくつあるか |
| 平成24年 問35 | 2012年 | 判断 | 組合せ(正しいものはどれか) |
| 平成23年 問40 | 2011年 | 計算 | 誤っているものはどれか |
| 平成22年 問42 | 2010年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 平成21年 問41 | 2009年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 平成20年 問43 | 2008年 | 計算 | 正しいものはどれか |
| 平成19年 問42 | 2007年 | 計算 | 正しいものはどれか |
22問中12問が計算を含む出題でした。金額を求める形式が主流ですが、「違反するものはいくつあるか」のような個数問題も定期的に出ています。
解いた問題の計算を、その場で確かめる「この金額で合っているか」と迷ったら、条件を入れて確認してください。上の一覧にある他の年度の問題も、同じように検算できます。売買・賃貸に加えて令和6年改正の空家特例2つに対応し、計算の過程まで表示されます。
仲介手数料の計算ツール →※本ページは学習用のまとめです。令和8年度試験の法令基準日は令和8年4月1日です。法令・告示は改正されることがあるため、受験にあたっては最新の公式情報をご確認ください。監修:宅建久保田塾(久保田充秋)。